創作小説

世界のムラカミに刺激されて

村上春樹の新刊発売はいつも社会現象になる。
「1Q84」から7年ぶりの長編らしい。
そういえば「1Q84」の時は、書店に行ってもなかなか買えなかったっけかな。
ところが、今回のはそうでもない。
普通に山積みになっている。
まだ1巻目の途中なんだけど、他人と関わるのが苦手な男性主人公、妻からの理不尽な別れの通告、喪失感……とおなじみの村上ワールドが満載。
世界のムラカミに刺激され、僕も今日は朝から書斎にこもる。
以前、占い師に診てもらったとき「48歳で再びブレイクする」と言われた。
今年がその年だ。
占い師の言葉を現実にするのも僕の努力次第。
夏の公募にトライ!
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夢のような話。

大盛況のうちの終了した浜名湖花博2014。
その最終日、ガーデンパーク会場・水辺の劇場にて、僕が書き下ろした「かっぱの総理大臣」が公演されました。

5年前、森林のまち童話大賞を受賞し、本が出版されることになった。
喜びと裏腹に、出版社からの修正指示は相当なもので、大変な思いでリライトをし、提出。
やれやれ。
次の作品に取り掛からねば・・・・。

あの頃は、今とは状況が違い、僕も気楽だった。
職場で役職についているわけでもなく、子どもの関係の役員もやっていなかった。
とにかく、暇があれば、ワープロに向かうことができた。
そして、多少の勘違いもあった。

そんな勘違いが生み出した2作目の作品。
「かっぱの総理大臣」。

その年の秋、森林のまち童話大賞の授賞式が行われ、大賞受賞作「森のてんぐ屋さん」がはじめてミュージカル化された。
素晴らしい!
自分の作品がミュージカルになり、本になる喜びを味わい、調子に乗って、2作目の作品「かっぱの総理大臣」も!と働きかけた。

まさか、まさかである。
2年前、初めて「かっぱの総理大臣」がミュージカル化され、去年も再公演。
そして、3度目の公演が、今回の花博最終日である。
本当に夢のような話である。

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創作の神様、助けて

執筆活動が停滞してしまっている。

2年前にアイデアが閃き、こつこつと書き出した作品「レインボーガールズ!!!」を書き終えて以来、とんと次の作品に取り掛かれない。
いくつかのアイデアは浮かぶ。
それが物語になって進んでいかないのだ。
困ったなぁ・・・。

そもそも、森林のまち童話大賞を受賞し、本にまでなった作品「森のてんぐやさん」を書いたのは、5年前のちょうど7月のことだったなぁ。
日本人がブラジル移民をはじめ100年という記念年に、浜松まつりの凧をリオデジャネイロとサンパウロで揚げることになり、その広報取材で同行。
帰路、ひたすら長いフライト時間、ふと、アイデアが閃き、それをノートに書きつけた。
家に帰り、妻に言った。
「これから小説を書く」と。
妻は「何たわごと言ってるの」と冷ややか。「書くんだったら寝る時間削ってでも自分の時間作んなね」とも。
当時、二人の子どもは保育園児。
手がとっても掛かり(今でも掛かるけど)、プライベートな時間などあり得なかったのだ。
よーし、やったろうじゃないの!
それから早起きをしてせっせと書き始めた。
ノートに書きつけたメモを丁寧に物語にしていった。
そして生まれた作品がまさか賞を取るなんて!

う~ん、あのころのエネルギーが今の僕には足りないのか。
もう一度、初心に帰らねば!

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かっぱの総理大臣!!

2008年6月

日伯移民100周年記念年に、日本でブラジル人が最も多く暮らすまち・浜松として、伝統の浜松まつりの凧揚げをリオデジャネイロの海岸やサンパウロの都市公園で行おう!ということになり、広報担当として現地に同行する機会を得た。

100年前に船でブラジルに渡り、過酷な労働条件の中で日本人移民として、定着した人たちがいた。

第二次世界大戦、日本は敵対国として、虐げられながらも日系ブラジル人として、現地でたくましく時代を生き抜いた人たちがいた。

時代を経て、その子、孫たちが、日本に渡り、浜松にも多く定着するようになった。

現地でそんな話を見聞きするにつけ、その貴重な経験を発信したいと考えた。

多文化共生ー、異なる価値観や文化を受け入れ、外国人と共生していくこと。

でも、これを、ストレートに書いたって面白くない。

子どもたちにも分かりやすく、大人には多少のスパイスを加えて・・・。

外国人労働者=森からやってきた天狗の物売り。

こんなアイデアがひらめき、一気に書き上げた「森のてんぐ屋さん」。

2009年6月

「森のてんぐ屋さん」は、森林のまち童話大賞で、まさかの大賞を受賞した。

受賞に舞い上がるも、出版社からの注文が・・・。

「ここはカットしましょう」「ここは、小学生でも分かりやすくするために変えましょう」「タイトルも、もうちょっとキャッチーなものにしましょう」

あまりの注文の多さに、うんざりしながらも、商業出版とはこういうものなんだなぁ・・と改めて思う。

そして、編集者の方とキャッチボールを重ねながら、原作「森のてんぐ屋さん」とは、一味違う「へーい、まいど!てんぐやです」が出来上がった。

作家として次なる挑戦が始まる。

天狗の次は河童で行こう。

「森のてんぐ屋さん」では、物価や貨幣経済など経済用語を子どもたちに解説した。それに加えて森林の恵みをテーマにした。

今度は政治・選挙で行こう!

森の恵みを、川や湖の恵にしたら・・。

こうして「かっぱの総理大臣」の構想が浮かぶ。

2010年6月。

念願のマイホームへ引っ越し。

最初、「小説を書くぞ」と意気込んだ僕に「何を戯言いってんのよ」と冷ややかだった妻も、多少は認めてくれたようで、新居には書斎を持つことに!

2012年6月10日

本日、新作「かっぱの総理大臣」ミュージカルが龍山森林文化会館にて初公演。

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作家として

去年の4月から書き始めたお話「たかしとかかし」がほぼ完成しました。

「ほぼ」というのは、最後まで書きあげ、頭から読み直してみると、誤字があったり、表記のブレ(たとえば、ある個所では「例えば」と表記していたかと思うと、別の個所では「たとえば」と平仮名になっている)があったり、ここはもう少し、比喩を加えて情緒を出したほうがいいのでは・・・と細かいところが気になってしまうのです。

わが家の有能なアシスタントである妻に一読してもらったところ「すごくよかった」いう返事があった。

実は、妻は小説の類を読むのが嫌いなようで、小さいころから本を買って小説を読んだことがないというのだ。

今回僕が書いた作品は、400字詰め原稿用紙で110枚以上に及ぶ長編(とまではいかないっけど中編)なので、途中で飽きられないかな・・と思ったけど、まぁ、最後まで読んでもらえたので(仕方なくもあったと思うけど)、第一次選考は通ったようなものでしょう(笑)。

床屋のオヤジと世間話をしながら髪を切ってもらう。

髭を剃り、シャンプーをし、ドライヤーで乾かし、セットをする。

整髪剤をつける前に、オヤジがハサミを持ち、気になるところをちょこちょこっと切る。

初めて書いた長い話「たかしとかかし」も今、そんな最終段階です。

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作家として

昨日は、村上春樹の「1Q84 Book3」の発売日book

1年前、Book1、2が発売された時は、なかなか手に入らないと、話題になったっけなぁeye

昨日は、たまたま休みだったので、10時になるのを待って、近所の書店に行き、さっそくBOOK3を購入した。

実は、去年、なんとかBOOK1を手に入れることができたのものの、何かと忙しく、まだ、BOOK1を読んでいる途中。

ぼちぼちと読んでいこうと思います。

それにしても、村上春樹という作家は、僕に多大なる影響を与えてくれた作家だ。

日本中に、多くの愛読者がいるから、多くの人が僕と同じようなことを言っていると思うけど、高校生の時に「ノルウェイの森」に出会い、衝撃を受けた。

それから、デビュー作の「風の歌を聴け」をはじめ、長編、短編、エッセイととにかく読みまくった。

海外に行けば、その町の大きな本屋に行き、その国の言葉で翻訳されている村上春樹作品を買い求めてきた。

そして、僕自身、こんな作家になれたらなぁ・・と思うようになった。

村上春樹がそうであったように、30歳になるまでにデビューできたら、と勝手な妄想をした。

30歳になるまでにというのは不可能だったけど、なんとか30代の終わりに、公募で大賞を取り、40歳になった年に本を出版することができた。

だけど、書店に山積みされることもなく、テレビで紹介されることもない。

大物作家になるのは本当に大変だなぁ、と夢に一歩近づいてわかったことだ。

それでも、やり続けるしかないのだと思う。

僕の想像(創造)力が続く限り、これからもコツコツと書き続けていきたいと思う。

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たかしとかかし

たかしは、何をやるのもマイペース。着替えをするのも給食を食べるのもゆっくり。昼休みに入っても給食を食べているから、外に遊びに行くのも遅れてしまう。

小学校3年生になり、次第に級友たちのペースに合わせるのが苦痛になり、学校に行きたがらなくなる。

部屋にこもり、自分の空想の世界を絵にしていた。

それは宇宙人がやってきて、たかしと仲良しになる楽しい空想だった。

そんなたかしに悩んだ父親は、自分の母・祖母に相談する。

息子の相談を受け、祖母は夏休みの間、たかしを預かる。

農家を営む祖父母のもとで、開放的な気分を味わう。

中でも楽しかったのは、案山子づくり。

自分が空想していた宇宙人の案山子を作った。

ところが、たかしが作った案山子、スズメを追い払うどころか、スズメが集まってきてしまい、困ったことに・・・。

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とまぁ、今、こんな短編童話を書いています。

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冬の蛍物語「セカンドライフ」

昨日、保育園でこの時期の恒例行事「クリスマスの集い」がありました。

去年は、職場の旅行と重なり行けず残念。

1年ぶりに見させていただきました。

何よりなーちゃんは今年で最後。

年長さんとして、劇を上手にやっていました。

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クリスマス。

子どもはもちろん、大人も心楽しい季節です。

そんな季節のための小説を去年、書いて応募したのですが、奇しくも落選。

それでも気に入っている物語なので、ここに張らせていただきました。

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「セカンドライフ」

それはクリスマス・イブのことだった。

私は一人、英国出身の女性バーテンダーがカウンターに立つパブで酒を飲んでいた。現役時代、海外の仕事が多かったため、こういう店にいるとかえって落ち着いた。

二年前に妻を亡くし、今はマンションで気ままな一人暮らし。だから、イブの夜にこうして外で飲んでいても誰にもとがめられない。

三杯目のバーボンに口をつけた時、その男が入ってきた。赤地に白いフサフサがついたコートに帽子。顔の下半分が白いひげで覆われ、おまけに大きな袋まで下げている。その身なりは、誰がどう見てもサンタクロースそのものだった。今、駅前でやっているイベントのために雇われた外国人の老人だろうか。

「ホット・チョコレート」、帽子を取り、テーブルに着くと低い声で言った。

「年々お店に顔を出してくれるのが早くなるわね」、バーテンダーは、鍋を温め、注文の品を手際よく作りながら英語で応じる。どうやら初めての客ではないようだ。

 男の身なりに興味を持っているのに気づいたのか、バーテンダーは私のほうに軽い笑みを浮かべた。だが、男は、店内にほかの客がいることをまるで気にしていないようだ。

「昔のようにはいかん」、皿に盛られたピーナツをつかみ、皮をむきながら英語でこんなことを言った。「どこの家も煙突から簡単に入ることができた昔が懐かしい」

 煙突?こんな格好をして家の煙突から入ってくる男がいるとしたら本当のサンタクロースじゃないか。酔いに任せて、男とバーテンダーの英語でのやりとりに耳を傾けた。

「年々、とんとやりにくくなってきているよ。最近は、個人情報保護とやらで、どこの家に何歳くらいの子どもがいるか、誰も教えてくれない。手当たり次第入って行ったら不審者として警察に通報されるし、この辺のマンションときたらセキュリティ・ロックが強固で簡単に入れやしない。だから我々の協会からは、常に身分証明書を首からぶら下げて行動するように指導されているんだがね。協会も新たな成り手がいないことを嘆いているよ」

 そう言って、男はバーテンダーにネームホルダーを見せた。遠目にのぞきこむと「WSA」と書かれたロゴが見える。〝World Santa Claus Association(世界サンタクロース協会)〟の略文字か。いよいよ酔狂な男に出くわしたものだ。

「街も人も変ったよ。数年前から、この街の駅前に大きなクリスマスツリーが置かれるようになっただろう。ご丁寧に街路樹にはきらびやかな電飾もされておる。サンタクロースも必要なくなったのかもしれんのう」

「それでもあなたはサンタクロースをやり続けるわ。きっと」

 男はやさしい笑みを浮かべた。「子どもたちの安らかな寝顔はかわいい。そして、翌朝、子どもたちが目を覚まし、プレゼントを手に取って喜んでくれる瞬間を思い浮かべると…、本当にこれがやめられんのじゃよ」

 バーボンをすすりながら、娘が小さかったころのイブを思い出していた。

「パパ、本当にサンタさんっているの?」

「ああ、いるとも。君がいい子に眠れば、今年もプレゼントを持ってきてくれるよ」

 やがて娘の寝息が聞こえだすと、私はデパートで買ってきたプレゼントをそっと枕元へと置いた。そんな娘もアメリカ人と結婚し、もう日本にはいない。私は一人ぼっちになってしまった。

 つかの間の幻想世界から現実に戻ると、男の姿はなかった。バーテンダーにそのことを尋ねると、先ほどお帰りになったと言う。

「あの人は、一体…」と言いかけると、私の心を見透かしたように、ウインクで答えた。

「ミスター・サンタクロース」

 私は、男を追うように店を出た。すぐにアルコールが体中に回り、イルミネーションのきらめきが、まばゆい蛍の乱舞のように迫ってきた。ようやく男の姿を見つけたのは、デパート横に立つ大きなクリスマスツリーのところだった。

「メリークリスマス!」、なんと、道行く恋人たちにもプレゼントを配っているではないか。そこにいる誰もが幸せそうに見えた。

 息を弾ませながら、思い切って私は声を掛けてみた。「ミスター・サンタクロース!」

 男は、柔和な笑みを浮かべて振り向いた。

「私にも、やらしてもらえないか。サンタクロースを」

 すると、大きな手が私に差し出された。温かな手だった。

 蛍が舞い降りたような無数の光に、冬のはままつの街がつつまれた夜、私はこうして第2の人生の生きがいを見つけたのだった。

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ドキュメント3・27

3月27日、金曜日sun

その数日前に次年度の人事異動が発表されたものの、僕は対象者リストに載らず、広聴広報課7年目を迎えることになっていたfoot

僕自身誰かに仕事を引き継ぐ必要はなかったものの、年度末ということで周囲はドタバタしていた。

そんなクソ忙しい中、午前中は、静岡市の職員が視察に来ていた。

静岡市と浜松市は広報のレベルでもライバル。

お互いに切磋琢磨して、市のイメージアップに努めているのです。

昼の12時過ぎたころ、僕がまだ静岡市の職員と話をしていると、市長の定例記者会見を終えた課長以下、報道対応担当者がドヤドヤと課に戻ってきて、僕の顔を見て口々に言う。

「おめでとう」

「市長から発表があったから、解禁になったで」

「マスコミから取材あると思うよ」

・・・・・・・!? 何がおめでとうで、何が解禁になり、なんで取材まで受けないといけないのか???

もしや・・!。

そう、僕は、昨年、「第3回浜松市森林(もり)のまち童話大賞」というものにひそかに応募していたのです。

3月に発表と聞いていたけど、一応、浜松市が主催、ひょっとして、記者会見の案件の1つとして市長が発表したのかな・・、と期待。

記者会見に出席した先輩の一人をつかまえ、聞いてみた。

すると、その先輩は、「えっ?本人も聞いてなかったの」というではないか。

どうやら、僕が賞に入っていたようだ。

ドキドキ。

「え~!何位だったんですか?」と聞くと先輩は、5本の指を突き立てた。

「5位に入ったということですか!!」、すっかり興奮した僕。

にやにや笑って先輩は言う。

「いやぁ・・、最近、俺んち雨漏りがひどくってさぁ、この間見積とったら、10円かかるって言うんだよ。俺にさんざん世話になってるんだから、10万円払ってくれてもあと40万円は残るぜ」

・・・・・・・・・・・・・・っ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ご・ご・ごじゅうまん!!!!

それは、1位、大賞ということではないか!

恐る恐る報道発表資料に目を通した。

「3月11日、㈱ポプラ社にて、立松和平さん、あさのあつこさんら5人の審査員による、最終審査を行い、入賞者を発表した・・・・・。全国から676人の作品が寄せられた中、次の作品が賞に選ばれた」

以下、入賞者たちの名前が載っている。

なんと、なんと・・・・・・・・その一番上に僕の名前が載っている。

「大賞受賞作品については、挿絵をつけて本年10月ごろポプラ社から出版されます」

うそだ。

これはウソに違いない。

エイプリールに先駆けて、手の込んだ報道発表資料もどきを作ったに違いない。

しかし、それは嘘ではなかったようだ。

翌朝、新聞にも載り、驚いた親が僕に電話をかけてきた。

それから1週間以上もたち、ようやく現実のものとしてうけとめられるようになりました。

いやはや。

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